この建物は瀬戸内海の島の一つである宮島の門前町にあった町屋です。建てられたのは18世紀末ごろで、二階の出窓の出格子やその下の板庇(ひさし)にその時代の特徴が見られ、屋根は勾配が緩く軒の出が深くなっています。
 また、土地の狭い宮島では側壁を背中合わせに作るため、妻側の屋根の突き出しがほとんどありません。奥の座敷は明治初年に建てられた別の建物を古い建物の中にはめ込んでおり、材料を運ぶのも大変だった島の事情をよく示しています。
 館内には初期伊万里から初期色絵(古九谷様式)・柿右衛門様式、鍋島様式等の名品が揃い、古伊万里の世界を一望することができます。





展示案内

「伊万里焼誕生」

 2025年4月9日(水)~ 6月23日(月)

 チラシ(おもてうら

 1610年代に日本初の磁器として肥前・有田の地で誕生した伊万里焼。その後、急速な発展を遂げた伊万里焼は、日本国内のみならず世界中のあこがれとなりました。
 伊万里焼が誕生するまでの日本では、長い時代に渡り中国や朝鮮からもたらされる”白いやきもの“である磁器に強いあこがれを持っており、戦国時代に入りようやく志野焼という”白いやきもの“が日本で誕生し、多くの茶人を魅了しました。しかしあくまで土に白い釉薬を掛けて創り出す陶器であり、中国や朝鮮から磁器を取り寄せることは続いていました。伊万里焼の誕生と共に、やきものの流通は大きく変わったのです。
 本展では、伊万里焼誕生とその後の伊万里焼の発展を、初期伊万里の所蔵品を通してご紹介します。また、国、朝鮮の磁器と志野焼もあわせて、白いやきものへのあこがれの歴史もご紹介いたします。



「染付山水文大皿」初期伊万里 1630-40年代








「染付松文瓶」初期伊万里 1630-40年代



「色絵鳳凰文十六角大皿」元禄様式 1680-1730年代