蘭島閣美術館らんとうかくびじゅつかん

  蘭島閣美術館は、荘厳な佇まいの本格的木造建築の美術館です。日本の近代絵画を代表する作品や、郷土ゆかりの作家の作品などを展示しています。日本画、油彩画、版画、素描などを含めた約2,200点のコレクションの中から会期ごとに企画展示しています。

展示案内

「黒の魅力」

 前期:2023年3月1日(水)~ 4月10日(月)
 後期:4月12日(水)~ 5月18日(木)

  チラシ(おもてうら

 黒色は色彩のひとつであり、濃淡によって明暗をあらわし、線描によって立体をかたどるなど実に多彩な姿を見せます。日本画で用いる代表的な黒色として墨があげられます。「墨に五彩あり」といわれるように、白から淡い灰色、そして漆黒とその濃度によってさまざまな表情を見せ、独自の美の世界を形成しています。本展では、こうした黒色に着目して作品を幅広くご紹介し、黒の魅力に迫ります。
 日本画は会期中一部入れ替えをおこない、前期には、日本画の表現方法である「たらしこみ」や「ぼかし」、「毛描き」など描く対象に合わせて巧みに使い分けられたさまざまな表現方法を作品ともにご紹介します。後期では、広島出身である船田玉樹の水墨を探究した時期の作品や、交友のあった作家たちの作品を展示します。油彩画では、香月泰男の黒色と黄土色を基調とした作品から、代表作であるシベリア・シリーズやふるさとの山口県長門市三隅の自然や風景、家族を描いた作品をご紹介します。そのほか里見勝蔵や林武、長谷川利行らの作品から、画面を引き締めたり際立たせるために、黒色を用いた作品を展示します。ぜひこの機会に色彩のひとつである黒の織りなす美しい世界をお楽しみください。



竹内栖鳳 「雙鶏」 <前期展示>


小林古径 「牡丹」 <後期展示>


香月泰男 「母子(砂遊び)」

関連イベント

ワークショップ「オリジナルこいのぼりバッチをつくろう」(事前申込不要)

ヒノキの間伐材からできたバッチに色を自由にぬって、かわいいバッチをつくってみませんか。

▽開催日時▽
5/3(水)・5/4(木)・5/5(金)
10:00~16:00
※参加申込は当館受付1階で15時30分まで

▽参 加 費▽
300円(入館料別途必要)

▽定  員▽
各日先着15名
※定員になり次第受付を終了します。







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