蘭島閣美術館らんとうかくびじゅつかん

  蘭島閣美術館は、荘厳な佇まいの本格的木造建築の美術館です。日本の近代絵画を代表する作品や、郷土ゆかりの作家の作品などを展示しています。日本画、油彩画、版画、素描などを含めた約2,200点のコレクションの中から会期ごとに企画展示しています。

展示案内

「日展―つながる画家たち―」


2025年2月19日(水)~ 4月21日(月)

  チラシ(おもてうら

  多くの画家は、師弟であったり仲間や親子といった、さまざまな繋がりの中からいろいろな影響を受け、画風を確立させていきます。このたびは日展という括りで紹介していきます。
 日展は、明治40(1907)年、フランスのサロンに倣って文部省が主催となって開いた展覧会(文展)が始まりで、以後「帝展」「新文展」「日展」と名称をかえて今日まで続く総合美術展です。第1章・第1室では、文展の審査員でもあった竹内栖鳳を中心に、栖鳳の画塾・竹杖会(ちくじょうかい)で学んだ橋本関雪、上村松園らの作品とともに、栖鳳が顧問を務めた国画(こくが)創作協会の画家たちを展示し、第2室では栖鳳の孫弟子にあたる山口華楊が代表を務めた晨鳥社(しんちょうしゃ)の画家たちなど、京都画壇で学んだ画家同士の繋がりを紹介します。
 第2章では、民営化した日展をけん引した東山魁夷、杉山寧、髙山辰雄の3人が東京画壇の中心となった様子を紹介します。親子、孫、家族といった繋がりをもつ東山魁夷と川﨑家一門との関係や、魁夷の弟子たちの作品のほか、杉山寧、髙山辰雄と日展の気鋭作家らが結成した一采社(いっさいしゃ)と、一采社のメンバーと交流のあった画家など幅広く紹介します。
 さまざまな繋がりの中で切磋琢磨しあった画家たちの作品をぜひお楽しみください。







竹内栖鳳 「雙鶏」 1941年頃



橋本関雪 「ふくろう」 1935年頃



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