蘭島閣美術館らんとうかくびじゅつかん

  蘭島閣美術館は、荘厳な佇まいの本格的木造建築の美術館です。日本の近代絵画を代表する作品や、郷土ゆかりの作家の作品などを展示しています。日本画、油彩画、版画、素描などを含めた約2,200点のコレクションの中から会期ごとに企画展示しています。

展示案内

「冬から春の景色」


2024年12月25日(水)~2025年2月17日(月)

  チラシ(おもてうら

  蘭島閣美術館ではコレクションから、冬から春へと移り変わる季節にあわせて、美しい冬景色や春を感じる絵画をご紹介します。冬は、1年の最後を飾る季節であり、寒さが厳しくなり雪が降ることも多い時期です。そして春は生命が芽吹き、躍動し、成長する季節です。また春には人生の節目や門出を祝福するものとして、日本では古くからこの季節が選ばれてきました。門出を祝福する気持ちを花に託して贈る行為は、餞(はなむけ)と呼ばれ、花はいつか枯れても、真心は受け取った人の心に残り、新しい出発への力となりました。本展では、雪景色を描いた川合玉堂の「湖畔雪霽」、池田遥邨の「唐崎積雪」、佐藤太清の「晨雪」など、まさに冬の情景といえる作品や、寒さに耐え春を待つ椿、時には雪といっしょに咲く梅、彩りの少ない冬に明るさを与えてくれる水仙など春を感じる作品を交え、少しずつ春へと向かう景色をご覧いただき、春の訪れを感じていただけましたら幸いです。







川合玉堂 「湖畔雪霽」 昭和30(1955)年 紙本彩色



小林古径 「紅梅」 昭和16(1941)年 紙本彩色



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