蘭島閣美術館 別館らんとうかくびじゅつかん べっかん

 蘭島閣美術館別館では、洋画家・寺内萬治郎の作品を常設展示しています。裸婦像をはじめとする絵画作品のほか、画家の愛用していた絵筆やパレットなどの貴重な品々も展示しています。
 丘の上からは、対岸へ続く蒲刈大橋と瀬戸の風景を眺めることができます。

     
  

展示案内

所蔵品展Ⅳ「没後50年 林武造形奇譚 前期」

2025年2月22日(土)~4月3日(木)

 1896(明治29)年、東京に生まれた林武(1896-1975)は1920(大正9)年の日本美術学校中退後、1921(大正10)年、二科展での樗牛賞受賞を皮切りに画壇で注目されます。三代続く国学者の家系であった林は、美術学校での経験はあるものの、ほぼ独学で洋画家を目指し、強い個性を持つ絵画作品を生み出しました。
 大正時代に頭角をあらわし、フォービズムの美術団体である1930年協会創立に参加、1930(昭和5)年には独立美術協会創設に加わり、日本の前衛美術の旗手となります。
 林は、セザンヌ以降の西洋絵画に様々な形で影響を受けながら、平面の絵画世界にマッス(塊)を生み出す画面構成を追求しました。また芸術や造形に関する論考も著し、自らの構図法とその完成に心血を注ぎました。
 本展では、林武の没後50年にあたり、所蔵する膨大な素描の中から「風景」「人物」「静物」を中心に前期、後期にわけて作品を紹介いたします。








蘭島閣美術館別館は小高い丘の上に位置し、対岸へ続く蒲刈大橋と瀬戸の風景を眺めることができます。





作品の掲載には著作権保持者の承諾が必要です。掲載されている画像を無断で使用することはできません。