三之瀬御本陣芸術文化館さんのせごほんじんげいじゅつぶんかかん


 三之瀬御本陣芸術文化館は、独立美術協会の重鎮として活躍した須田国太郎の作品、また1920年代からの日本美術の作家の作品を展示しています。 また建物は、江戸時代に対馬藩一行が宿泊所として使用した歴史と趣きのある「本陣」の外観を復元したものです。




  会期変更のお知らせ

新型コロナウイルス感染症予防に伴い8月27日より臨時休館したため、本特別展「須田国太郎 in Spain」の会期が下記のとおり変更となりました。

   変更前:2021年8月28日(土)~10月25日(月)
  変更後:2021年10月1日(金)~11月29日(月)まで会期延長


展示案内

特別展「須田国太郎 in Spain」

  2021年8月28日(土)~10月25日(月)   2021年10月1日(金)~11月29日(月)


 今年、生誕130年、没後60年を迎える須田国太郎(1891 - 1961)。学術研究から芸術の世界に足を踏み入れ、美術史家としても知られる異色の洋画家です。本展では、画家への道の足がかりとなった重要なスペイン留学時代を中心に、その前後の作品とあわせて須田の軌跡を辿ります。
 須田は、京都帝国大学で美学・美術史を学び、「写実主義」や「絵画の理論と技巧」をテーマに研究に励みました。本格的な絵画修行を始めたのは、研究に実践を伴う必要性を感じた大学院在学中で、関西美術院で都取英喜(ととりえいき)などにデッサンを学びました。
 1900年代初頭、多くの日本人画家が美術の最先端であったフランスへ渡る中、須田は28歳の時にスペインに渡ります。近世絵画の起点をルネサンス期ベネチア派に見出し、その絵画コレクションが充実しているスペインのプラド美術館を拠点に定めたのです。ベネチア派やスペインの巨匠たちの作品模写に勤しみ、歴史や美学に加えて西洋絵画への理解を深めました。美術館で描いた模写は十数点に及び、100号を超える大作も多く手がけています。原画に似せて上手く描くことを目的とせず、巨匠たちの作品を教科書に、技法から構図や配色、作品の歴史背景まで探ることを志しました。独学で油彩画を始め、美学・美術史に通じた須田ならではの修行方法と言えます。さらに4年間にわたる留学では、約15 カ国170を超える都市を精力的に訪問し西洋美術史における主な建築や絵画を自分の目で確かめて周りました。当時の日本人で、ここまで油絵の歴史や技法に精通した人物は一握りであったといえるでしょう。滞欧中には、児島虎次郎、黒田重太郎、里見勝蔵、川口軌外(きがい)らとの交友も持ちます。スペインでの経験は、後の画家活動に至る縁や土壌を育みました。
 須田は41歳の時、個展を機に画壇デビューを果たします。画家であり美術史家としても活動する、当時では稀有な芸術家の一人となりました。日本的な油彩画表現の重要性を掲げて、西洋と東洋の画風の相違や接点を探求し続け、独特な画風と技法を展開させました。西洋の技法で東洋の精神を融合させる世界を目指した須田の研究や博識は、後進の画家たちに影響を与えていったのです。須田の飽くなき探究心と情熱が詰まった作品をお楽しみください。


チラシ(おもてうら


須田国太郎「アーヴィラ」
1920年 油彩・キャンバス 京都国立近代美術館蔵



須田国太郎「パルマ・イル・ヴェッキオ作《農民礼拝》模写」
1921年 油彩・キャンバス 京都市美術館蔵



須田国太郎「修理師」
1938年 油彩・キャンバス 京都国立近代美術館蔵



須田国太郎「ティントレット作《耶蘇洗礼図》模写」
1919年 油彩・キャンバス 京都国立近代美術館蔵



須田国太郎「エル・グレコ作《十字架》部分模写」
1921年 京都国立近代美術館




関連イベント





●体験コーナー「油絵でぬりぬり」

キャンパスの中に描かれた小さなマス目を2~3個選び、色をぬってみましょう。油絵具に少しだけ触れてみる体験コーナーです。
(1人10分程度/1枚にみんなで描く体験型にて作品はお持ち帰りできません)


日   時 会期中の毎週日曜日 10:00~14:00
(ただし10/3と10/17は行いません)
場   所 当館エントランス
参 加 費 無料(ただし入館料が必要です)
申 込 み 不要(先着順)
自由に参加いただけますが、事前予約の方が優先になります。予約の方は下記[お問い合わせ]までご連絡ください。

        [お問い合わせ]
        ●TEL  0823-70-8088
        ●FAX  0823-70-8044
        ●メール honjin@shimokamagari.jp





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