三之瀬御本陣芸術文化館さんのせごほんじんげいじゅつぶんかかん(須田国太郎常設展示館)


三之瀬御本陣芸術文化館は、独立美術協会の重鎮として活躍した須田国太郎の作品を中心に、日本近現代の芸術家の作品を展示しています。
また建物は、江戸時代に対馬藩一行など多くの要人が宿泊所として使用した歴史と趣きのある「本陣」の外観を復元したものです。



展示案内

「浮世絵 いろ色」

2024年6月29日(土)~ 8月26日(月)

  チラシ(おもてうら

 日本が世界に誇る浮世絵。浮世絵は主に江戸時代に発達した、日常生活を題材とした風俗画です。一口に浮世絵といっても、その中にはさまざまな種類があります。流行の着物を着た「美人画」や歌舞伎俳優を描いた「役者絵」は、ファッションや芸能の情報発信となり、庶民が気軽に楽しめる娯楽として人気を博しました。横浜の西洋風建築物を題材とした浮世絵は「横浜絵」と呼ばれ、江戸の人たちに文明開化の様子を伝えました。本展では、浮世絵版画を中心にその魅力に迫ります。
 こうした浮世絵版画は広告媒体としても活躍し、墨による一色摺りから多色摺り(錦絵)へと色鮮やかに展開していきました。
【東都高名会席盡】
 「東都高名会席盡」は、1852(嘉永5)年から1853(嘉永6)年にかけて刊行された全50枚揃いの錦絵です。江戸の著名な料亭の風景や料理を背景に、各料亭の場所や屋号にちなんだ役者絵が描かれています。歌舞伎役者を、美人画で名を馳せた歌川豊国(三代)が描き、背景の料亭は、風景画を得意とした歌川広重(初代)が手掛けました。本展では「東都高名会席盡」50枚を一挙に公開します。
 色彩、構図、柄などで多くの人々を魅了した、浮世絵の華やかな世界をお楽しみください。


歌川豊国(三代) 《児雷也豪傑譚》 江戸時代 紙・木版


歌川芳員 《横浜異人館之図》 制作年不詳 紙・木版


歌川広重(初代)歌川豊国(三代)
《東都高名会席盡 四代目中村歌右衛門の平清盛》
1853年 紙・木版


歌川広重(初代)歌川豊国(三代)
《東都高名会席盡 三代目岩井粂三郎の牛若丸》
1852年 紙・木版


歌川広重 《江戸名所五性 両国乃花火》
1847-1852年頃 紙・木版



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