三之瀬御本陣芸術文化館さんのせごほんじんげいじゅつぶんかかん

三之瀬御本陣芸術文化館は、独立美術協会の重鎮として活躍した須田国太郎の作品、また1920年代からの日本美術の作家の作品を展示しています。 また建物は、江戸時代に対馬藩一行が宿泊所として使用した歴史と趣きのある「本陣」の外観を復元したものです。

展示案内

平成30年2月14日(水)~平成30年4月9日(月)

「須田国太郎の風景画を中心に」 1階
「画家たちが見た風景」 2階


 須田国太郎は、生涯にわたり日本各地を訪れ、多くの風景画を残しました。大正12年、5年に及ぶ留学から帰国後、生まれ育った京都をはじめとした関西方面の風景を描き、やがて信州、北陸、東北、山陰、山陽、四国、九州へと足を延ばし、精力的に写生する場所を求めて旅行に出かけました。
 須田国太郎の風景画の特徴は、西洋の古典絵画から学んだ油彩画の技法を応用して、遠近の距離感を明暗の対比で表現した点です。そして明暗を意識しつつ、明部の色彩が明るく飛び過ぎないように、暗部の色彩は陰に沈み込まないように、描く対象の持つ本来の色合いを大事にした、豊かで美しい色調の作品を描きました。
 また、戦時下に描かれた「富士遠望」(1943-44)では、富士は遥か遠景に茫洋として描かれ、多くの画家が戦時に神の国であるとする日本を象徴的に描いた荘厳な雰囲気の富士とは異なる表現をしています。遠く彼方に連なる山々とその向こうの雲間に見える富士を、造形として写しながらも、手前に描きこまれた冬枯れの樹々や赤茶色の山肌が侘しく、戦時下の重々しく不安定な社会状況を表出しようとしたのかもしれません。
 あわせて、洋画、日本画、工芸作品にあらわされた風景を、ジャンルを超えて構成し、紹介します。
 画家たちの目を通して描かれた風景の数々を、美しい下蒲刈の景色と共にぜひご鑑賞ください。




須田国太郎「富士遠望」



須田国太郎「花山天文台遠望」

 











姫駕籠

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