三之瀬御本陣芸術文化館は、独立美術協会の重鎮として活躍した須田国太郎の作品を中心に、日本近現代の芸術家の作品を展示しています。また建物は、江戸時代に対馬藩一行など多くの要人が宿泊所として使用した歴史と趣きのある「本陣」の外観を復元したものです。
当館所蔵品から江戸の洗練された美をたどる本展では、当時の人々の暮らしをいきいきと彩り、今もなお瑞々しい輝きを放つ美術工芸品を幅広く紹介します。江戸時代の人々は、四季の移ろいを生活に取り入れ、吉兆を願い、日々の実用品にも卓越した美意識と遊び心を注ぎ込みました。
食文化の分野では、豊かな食を楽しんだ江戸の人々の様子を、歌川広重・歌川豊国(三代)による錦絵「東都高名會席盡」、行楽や宴席を華やかに演出した漆器の提重などを通して紹介します。これらからは、現代へと続く和食文化の豊かな展開を垣間見ることができるでしょう。
また、季節を住まいに宿し、おもてなしの心を表した書画も展示します。屏風や掛軸には、実用品でありながら四季や教養を映し出す、美意識が息づいています。
さらに、武士の魂である武具、日本初の磁器誕生から世界的な輸出産業へと発展した伊万里焼をはじめとする陶磁器、室内を気高く彩った蒔絵漆器の調度品、江戸切子などのガラス工芸品もあわせて展観します。
日常に美を見出し、心豊かに生きた江戸の人々の「時のかけら」。 多彩な美術品を通して、当時の優れた美意識と職人の卓越した技をご堪能ください。

色絵獅子置物 (磁器・柿右衛門様式) 1670-1700年代

色絵婦人像 (磁器・金襴手様式) 18世紀前半

菱鶴蒔絵提重(漆・蒔絵)

歌川広重・歌川豊国(三代)-東都高名會席盡-
三代目岩井粂三郎のすしや娘お里(紙・木版)1852年

歌川広重・歌川豊国(三代)-東都高名會席盡-
三代目助高屋高助の名古屋山三(紙・木版)1853年

歌川広重・歌川豊国(三代)-東都高名會席盡-
四代目市川小団次の髭の意休(紙・木版)1852年

色絵花卉八角瓶 (磁器・柿右衛門様式)1670-90年代

金梨子地柳橋蒔絵御飾棚(漆・蒔絵)
三之瀬御本陣芸術文化館(須田国太郎常設展示館)
公益財団法人 蘭島文化振興財団 三之瀬御本陣芸術文化館 〒737-0301 広島県呉市下蒲刈町三之瀬311番地
TEL:0823-70-8088 FAX:0823-70-8044
Instagram:
https://www.instagram.com/3nosegohonjin/