三之瀬御本陣芸術文化館さんのせごほんじんげいじゅつぶんかかん(須田国太郎常設展示館)


三之瀬御本陣芸術文化館は、独立美術協会の重鎮として活躍した須田国太郎の作品を中心に、日本近現代の芸術家の作品を展示しています。
また建物は、江戸時代に対馬藩一行など多くの要人が宿泊所として使用した歴史と趣きのある「本陣」の外観を復元したものです。



展示案内

「絵!旅きぶん」

2025年2月26日(水)~ 4月14日(月)

  チラシ(おもてうら


 本展では、画家たちが旅して描いた風景画を紹介します。画家たちは時に学びのため、またある時には画題の探求を目的とし、国内外さまざまな場所を訪れその景色を描いています。そして、旅先の自然や文化との出会いから感動や発見を得て、自らの作品に昇華させていきました。


【外国風景】
 須田国太郎は、1919(大正8)年スペインのマドリードに遊学し、西洋絵画の研究のかたわらヨーロッパ各地を巡って、心惹かれる風景に出会うと筆を揮りました。
 鳥海青児はスペインやアルジェリアなどを旅し、その観察眼で旅先の特徴を独特のマチエールで表現しました。
 その他、日本とは異なる重厚な石造りの家や教会など、フランスの情景に魅せられた佐伯祐三や三岸節子らの作品を紹介します。





【国内風景とスケッチ】
 小林和作は、1936(昭和11)年頃から毎年春と秋にスケッチ旅行をし、日本国内の自然や、ダムのある風景を求めて描きました。
 岡崎勇次は、1976(昭和51)年から毎年、厳寒期の東北や北海道に取材旅行にでかけました。猛吹雪の中で描かれたスケッチ作品なども展示します。

 画家たちが、さまざまな場所に思いを馳せて描いた風景画に浸りながら、旅気分を味わっていただけますと幸いです。



須田国太郎 「遺跡(サグント劇場跡)」 1922-23年頃 油彩・キャンバス




鳥海青児 「スペイン風景」 1980年 油彩・キャンバス


佐伯祐三 「パリの教会堂」 1928年 油彩・キャンバス


須田国太郎 「月瀬平」 1949年 油彩・キャンバス


岡崎勇次 「旅日記(S55.12.24)ノシャップ岬」 1980年 水彩・インク・紙

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