蘭島閣美術館別館では、洋画家・寺内萬治郎の作品を常設展示しています。裸婦像をはじめとする絵画作品のほか、画家の愛用していた絵筆やパレットなどの貴重な品々も展示しています。
丘の上からは、対岸へ続く蒲刈大橋と瀬戸の風景を眺めることができます。

林武(1896‐1975)は大正後期から昭和期に活躍し、洋画界に大きな足跡を残した画家のひとりです。林が本格的に絵画の道に進んだのは遅く、また油彩の習得はほぼ独学でしたが、1921年、25歳で第8回二科展に初入選し、樗牛(ちょぎゅう)賞を受賞しました。さらに翌年には同展の最高賞である二科賞を受賞、画壇で注目される存在となります。1926年には新しい絵画制作を目指す若手画家たちのグループ、1930年協会に参加。4年後に同会は独立美術協会へと発展的解消を経ますが、林は創立会員として独立美術協会に参加します。以後、同会を中心に精力的に作品を発表し続けるとともに、真摯に独自の画法を追究してゆきました。戦後には東京藝術大学で後進の指導にもあたり、1967年に文化勲章を受章しています。
本展ではコンテや鉛筆、パステルで制作された素描作品を中心に、林武の線の魅力を紹介します。素描家としても高く評価された林は、線描による様々な表現を試みました。そのなかから、自由かつのびのびとした線で運動の最中にある人物や波立つ海を捉えた作品、女性の身体の曲線が印象的な裸婦像などを展覧します。こうした作品を通して林武の線が語る世界をお楽しみください。
蘭島閣美術館 別館
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