この建物は瀬戸内海の島の一つである宮島の門前町にあった町屋です。建てられたのは18世紀末ごろで、二階の出窓の出格子やその下の板庇(ひさし)にその時代の特徴が見られ、屋根は勾配が緩く軒の出が深くなっています。
 また、土地の狭い宮島では側壁を背中合わせに作るため、妻側の屋根の突き出しがほとんどありません。奥の座敷は明治初年に建てられた別の建物を古い建物の中にはめ込んでおり、材料を運ぶのも大変だった島の事情をよく示しています。
 館内には初期伊万里から初期色絵(古九谷様式)・柿右衛門様式、鍋島様式等の名品が揃い、古伊万里の世界を一望することができます。

展示案内


「染付鯉滝登文大皿」(伊万里・延宝様式)1680-90年代


「色絵青海波水葵文小皿」(伊万里・鍋島様式)1690-1730年代

《器に見る水のある景色》

期間:2019年6月26日(水)~9月2日(月)

 陶磁器は、立体的な造形とそこに描かれる文様で多様な表現が可能になります。それには、決まった形のない“水”を千差万別に表現しているものがあります。文様として魚や水草を描いたり、釣人や船を描いて水辺の人々を表現したり、また貝の形や船の形に成形した器も多く見られます。これらの水辺にまつわる表現は、由来は様々ながら、見る者に涼感を与えてくれます。
 この度は、陶磁器館の古伊万里コレクションを中心に、古伊万里以外の日本磁器や中国・朝鮮古陶、また日本の近現代の陶工の作品の中から、涼を感じることができる“水”にまつわる文様や形の陶磁器を紹介します。

チラシ(おもてうら




関連イベント(要入館料・予約不要)

担当学芸員によるギャラリートーク

陶磁器館と朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」をご案内いたします。

日 時 2019年7月7日(日)・8月4日(日)
いずれも午前11時から1時間程度
場 所 陶磁器館、朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」
陶磁器館からご案内いたします。
参加費 無料(別途入館料が必要)

【ワークショップ】うちわを作ろう!

オリジナルの団扇を作って涼を感じよう
期 間 2019年8月1日(木)~8月18日(日)
9時から15時まで
場 所 松濤園内受付横
参加費 100円(別途入館料が必要)
 ※予約不要 ※材料がなくなり次第終了