この建物は瀬戸内海の島の一つである宮島の門前町にあった町屋です。建てられたのは18世紀末ごろで、二階の出窓の出格子やその下の板庇(ひさし)にその時代の特徴が見られ、屋根は勾配が緩く軒の出が深くなっています。
 また、土地の狭い宮島では側壁を背中合わせに作るため、妻側の屋根の突き出しがほとんどありません。奥の座敷は明治初年に建てられた別の建物を古い建物の中にはめ込んでおり、材料を運ぶのも大変だった島の事情をよく示しています。
 館内には初期伊万里から初期色絵(古九谷様式)・柿右衛門様式、鍋島様式等の名品が揃い、古伊万里の世界を一望することができます。

展示案内


「色絵柘榴文大皿」古九谷様式

《古伊万里色絵の世界―所蔵名品展―》

期間:平成30年9月5日(水)~11月26日(月)

 1610年代に誕生した古伊万里は、わずか30年ほどしか経たない1640年代に劇的な変化を遂げます。1640年代後半には日本初の色絵磁器が誕生し、それまで染付中心であった施文技術や成形技術などが著しい発展を遂げました。その後、ヨーロッパへの輸出の増加や鍋島焼の隆盛が起こり、伊万里焼の色絵は華やかな時代を迎えていきます。
 この度の所蔵品展では、松濤園の古伊万里コレクションの中から、色絵の伊万里の名品をご紹介するとともに、世界の色絵磁器と日本陶芸近現代の名陶工による色絵の名品も併せてご紹介します。 






「色絵荒磯文皿」
元禄様式
「色絵柘榴牡丹松菊文輪花鉢」
柿右衛門様式



関連イベント(要入館料・予約不要)

担当学芸員によるギャラリートーク

陶磁器館と朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」をご案内いたします。

日 時 9月30日(日)・11月18日(日)
各日とも、11:00~12:00(60分程度)
場 所 陶磁器館、朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」
陶磁器館からご案内いたします。
参加費 無料(別途入館料が必要)