この建物は瀬戸内海の島の一つである宮島の門前町にあった町屋です。建てられたのは18世紀末ごろで、二階の出窓の出格子やその下の板庇(ひさし)にその時代の特徴が見られ、屋根は勾配が緩く軒の出が深くなっています。
 また、土地の狭い宮島では側壁を背中合わせに作るため、妻側の屋根の突き出しがほとんどありません。奥の座敷は明治初年に建てられた別の建物を古い建物の中にはめ込んでおり、材料を運ぶのも大変だった島の事情をよく示しています。
 館内には初期伊万里から初期色絵(古九谷様式)・柿右衛門様式、鍋島様式等の名品が揃い、古伊万里の世界を一望することができます。

展示案内


色絵荒磯文皿

《光彩奪目―古伊万里名品展―》

期間:平成29年9月13日(水)~11月20日(月)

 江戸時代、日本で初めて誕生した磁器である古伊万里は、大陸の影響を受け発展し、短い期間に様々な様式が誕生しました。初期伊万里の伸びやかな筆遣いや、器全面を色で覆った青手の大皿、美しい赤が印象的な柿右衛門様式、絢爛豪華な金襴手様式など様々な魅力にあふれ、私たちに驚きと感動を与えてくれます。
 本展では、当館が所蔵する古伊万里の名品を一堂に揃え、目を見張るばかりの美しい輝きや彩りの古伊万里たちを紹介します。



色絵孔雀文大皿 色絵桜花鷲文大皿