この建物は瀬戸内海の島の一つである宮島の門前町にあった町屋です。建てられたのは18世紀末ごろで、二階の出窓の出格子やその下の板庇(ひさし)にその時代の特徴が見られ、屋根は勾配が緩く軒の出が深くなっています。
 また、土地の狭い宮島では側壁を背中合わせに作るため、妻側の屋根の突き出しがほとんどありません。奥の座敷は明治初年に建てられた別の建物を古い建物の中にはめ込んでおり、材料を運ぶのも大変だった島の事情をよく示しています。
 館内には初期伊万里から初期色絵(古九谷様式)・柿右衛門様式、鍋島様式等の名品が揃い、古伊万里の世界を一望することができます。

展示案内


「青磁辰砂線彫文水指」
(初期伊万里)
1630-40年代

《やきものと茶の湯》

期間:平成31年1月30日(水)~4月15日(月)

 鎌倉時代に栄西(ようさい)禅師が伝えた“茶”は、室町幕府8代将軍・足利義政を中心とした格式高い茶の湯を経て、村田珠光(むらたじゅこう)や武野紹鴎(たけのじょうおう)、千利休らによって侘茶の世界へ発展しました。この茶の湯のスタイルの変化は、使う茶道具にも影響を与えます。室町の頃は中国や朝鮮から伝来した唐物へ傾倒していましたが、やがて日本国内産の陶器へ流行が変わっていきました。また、江戸時代初期に伊万里焼が誕生すると、それまで中国・朝鮮から輸入していた磁器製の茶道具にも国内産が見られるようになります。このおかげで、日本各地の窯産地の発展が加速していきました。
 本展では茶道具のなかでも国内産の茶陶を特集します。併せて、所蔵の古伊万里コレクションもご紹介します。

チラシ(おもてうら




「梅文茶碗」(織部)
16世紀後半-17世紀
「水指」(古備前)
桃山時代
「色絵草花文蓋付香炉」



関連イベント(要入館料・予約不要)

担当学芸員によるギャラリートーク

陶磁器館と朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」をご案内いたします。

日 時 平成31年2月17日(日)、3月17日(日)
いずれも午前11時から1時間程度
場 所 陶磁器館、朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」
陶磁器館からご案内いたします。
参加費 無料(別途入館料が必要)