この建物は瀬戸内海の島の一つである宮島の門前町にあった町屋です。建てられたのは18世紀末ごろで、二階の出窓の出格子やその下の板庇(ひさし)にその時代の特徴が見られ、屋根は勾配が緩く軒の出が深くなっています。
 また、土地の狭い宮島では側壁を背中合わせに作るため、妻側の屋根の突き出しがほとんどありません。奥の座敷は明治初年に建てられた別の建物を古い建物の中にはめ込んでおり、材料を運ぶのも大変だった島の事情をよく示しています。
 館内には初期伊万里から初期色絵(古九谷様式)・柿右衛門様式、鍋島様式等の名品が揃い、古伊万里の世界を一望することができます。

展示案内


「色絵菊文蓋付壷」


「色絵婦人像」

《柿右衛門-ヨーロッパに咲いた伊万里-》

平成30年4月11日(水)~6月18日(月)

 1610年代に朝鮮人陶工、李参平の手により始まった古伊万里には当初色絵の技術はありませんでした。1644年に中国明王朝が清に変わる内乱の中で、中国の磁器制作技術が有田に伝わったと考えられ、肥前磁器は飛躍的な技術革新をとげます。1640年代に初代酒井田柿右衛門の手により日本初の色絵磁器が誕生し、オランダ東インド会社を通じて欧州へ向けて本格的な輸出が始まると、より明るい色絵磁器の生産を求められました。そうして完成した傷もゆがみもない完璧で温かみのある美しい柿右衛門様式の器は1670年頃から90年頃にかけてヨーロッパを席巻し、王侯貴族に愛されました。
 本展では、当館所蔵の柿右衛門様式の作品を中心に柿右衛門の魅力を紹介します。

ちらし(、 





「色絵花鳥文角瓶」 「色絵花卉文六角壺」

関連イベント(要入館料・予約不要)

担当学芸員によるギャラリートーク

陶磁器館と朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」をご案内いたします。

日 時 平成30年4月22日(日)/5月27日(日)
各日とも、14:00~15:00(60分程度)
場 所 陶磁器館、朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」
陶磁器館からご案内いたします。
参加費 無料(別途入館料が必要)