この建物は瀬戸内海の島の一つである宮島の門前町にあった町屋です。建てられたのは18世紀末ごろで、二階の出窓の出格子やその下の板庇(ひさし)にその時代の特徴が見られ、屋根は勾配が緩く軒の出が深くなっています。
 また、土地の狭い宮島では側壁を背中合わせに作るため、妻側の屋根の突き出しがほとんどありません。奥の座敷は明治初年に建てられた別の建物を古い建物の中にはめ込んでおり、材料を運ぶのも大変だった島の事情をよく示しています。
 館内には初期伊万里から初期色絵(古九谷様式)・柿右衛門様式、鍋島様式等の名品が揃い、古伊万里の世界を一望することができます。





展示案内




「古信楽 小壷」


「色絵鳳凰文十六角大皿」1700-30年代(元禄様式)

「やきものの見方」

2022年4月13日(水)~6月20日(月)

 “やきもの”とは、土をこねて形を作り、焼き固めたものを言います。日用品として誕生したやきものは、文明の発達とともに技術も進歩し、機能が向上していきました。同時に美しさも追及され、美術品としても愛される存在となりました。
 当館では、伊万里焼を中心に多様なやきものを所蔵し、さまざまな視点から展覧会を開催してまいりました。そんな中で「やきものに興味はあるけど、どう見たらいいの?」というお声を聞くことがあります。この度は、そんな思いをお持ちの方々に向け、やきものの鑑賞をサポートするための、やきものの種類や、陶器と磁器の見分け方、やきものの歴史や作り方など見どころを、所蔵品を見ながらご紹介します。

チラシ(おもてうら