この建物は瀬戸内海の島の一つである宮島の門前町にあった町屋です。建てられたのは18世紀末ごろで、二階の出窓の出格子やその下の板庇(ひさし)にその時代の特徴が見られ、屋根は勾配が緩く軒の出が深くなっています。
 また、土地の狭い宮島では側壁を背中合わせに作るため、妻側の屋根の突き出しがほとんどありません。奥の座敷は明治初年に建てられた別の建物を古い建物の中にはめ込んでおり、材料を運ぶのも大変だった島の事情をよく示しています。
 館内には初期伊万里から初期色絵(古九谷様式)・柿右衛門様式、鍋島様式等の名品が揃い、古伊万里の世界を一望することができます。

展示案内


「色絵荒磯文皿」
(元禄様式)1700-40年代


「色絵楼閣牡丹文蓋付大壷」
(元禄様式)1700-40年代

金色こんじき)に輝く古伊万里-所蔵名品展-》

期間:令和元年9月4日(水)~11月11日(月)

 “金”は古来より人の心を魅了してやみません。金色に輝く装飾は、伊万里にも多く見られます。伊万里では、1640年代頃に初代酒井田柿右衛門が、日本で初めて磁器への金彩を成功したとされます。そして金彩による装飾が発展し、17世紀の元禄年間には金(きん)襴(らん)手(で)と呼ばれる極めて豪華な様式が完成しました。また、欧州への輸出が始まり、ヨーロッパへ渡ってから金属装飾を加えられた伊万里が現れ、金彩とはまた違った装飾の作品も登場します。
 本展では、金彩や金属装飾などの金色で装飾された伊万里の名品をご紹介します。
 また、同時開催として、今年生誕120年を迎える備前焼の名工で人間国宝にも認定された藤原啓を、同じく人間国宝である子息・藤原雄とともにご紹介します。

チラシ(おもてうら




関連イベント(要入館料・予約不要)

担当学芸員によるギャラリートーク

陶磁器館と朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」をご案内いたします。

日 時 2019年9月8日(日)・10月6日(日)
いずれも午前11時から45分程度
場 所 陶磁器館、朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」
陶磁器館からご案内いたします。
参加費 無料(別途入館料が必要)