この建物は瀬戸内海の島の一つである宮島の門前町にあった町屋です。建てられたのは18世紀末ごろで、二階の出窓の出格子やその下の板庇(ひさし)にその時代の特徴が見られ、屋根は勾配が緩く軒の出が深くなっています。
 また、土地の狭い宮島では側壁を背中合わせに作るため、妻側の屋根の突き出しがほとんどありません。奥の座敷は明治初年に建てられた別の建物を古い建物の中にはめ込んでおり、材料を運ぶのも大変だった島の事情をよく示しています。
 館内には初期伊万里から初期色絵(古九谷様式)・柿右衛門様式、鍋島様式等の名品が揃い、古伊万里の世界を一望することができます。

展示案内


「青磁染付宝尽し文大皿」
1690-1750年代・伊万里


「古萩 茶碗」
17世紀・萩

《萩と伊万里》

期間:2019年11月13日(水)~2020年1月27日(月)

 萩焼と伊万里焼。どちらの焼き物も桃山時代末から江戸時代初期に、朝鮮人陶工によって始められたものです。萩焼は、朝鮮半島から渡来した李勺光・李敬兄弟が現在の山口県萩で始めたと伝えられ、白濁釉の作品が多く見られます。一方、伊万里焼は、同じく朝鮮半島から渡来した李参平が1610年代に陶石を佐賀県有田にある泉山で発見したことで生産を始めた、日本で最初の磁器です。どちらの焼物も現在まで続く日本を代表する陶磁器として多くの人に愛されています。
 本展では、当館の所蔵品より、古陶磁から近現代の萩焼・伊万里焼の作品をご紹介します。

チラシ(おもてうら




関連イベント(要入館料・予約不要)

担当学芸員によるギャラリートーク

陶磁器館と朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」をご案内いたします。

日 時 2019年11月17日(日)・12月1日(日)・2020年1月12日(日)
いずれも午前11時から45分程度
場 所 陶磁器館、朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」
陶磁器館からご案内いたします。
参加費 無料(別途入館料が必要)