この建物は瀬戸内海の島の一つである宮島の門前町にあった町屋です。建てられたのは18世紀末ごろで、二階の出窓の出格子やその下の板庇(ひさし)にその時代の特徴が見られ、屋根は勾配が緩く軒の出が深くなっています。
 また、土地の狭い宮島では側壁を背中合わせに作るため、妻側の屋根の突き出しがほとんどありません。奥の座敷は明治初年に建てられた別の建物を古い建物の中にはめ込んでおり、材料を運ぶのも大変だった島の事情をよく示しています。
 館内には初期伊万里から初期色絵(古九谷様式)・柿右衛門様式、鍋島様式等の名品が揃い、古伊万里の世界を一望することができます。





展示案内



「染付山水花鳥文十角皿」1680-90年代(延宝様式)


「染付岩流水文水注」1670-80年代(延宝様式)

「藍柿右衛門 描かれた細密画」

 2022年6月22日(水)~ 9月5日(月)

 17世紀後半、柿右衛門様式と呼ばれる色絵磁器がヨーロッパで流行しました。その柿右衛 門様式と同じ延宝年間(1673 - 81)を中心に生産された古伊万里で、藍色を呈した染付磁器 が “藍柿右衛門” と呼ばれています。 藍柿右衛門は、輸出とあわせて日本国内の大名などの層で流通しました。
 藍柿右衛門は、歪みのない精緻な形の器に、青一色の繊細な線描や何段階にも塗り分けた濃淡で表現された文様、余白を活かした構図など 、丁寧に手をかけて絵付けが施されました。本展ではその魅力を紹介するとともに、これに通 じる染付磁器である藍九谷を並列し、その特徴を比較します。また柿右衛門様式などの色絵磁器もご紹介します。

チラシ(おもてうら


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