江戸時代、朝鮮通信使の来日に際し、下蒲刈島が藩の接待所・玄関口として大歓迎をした記録が多く残されています。なかでも「安芸蒲刈御馳走一番」といわれたほどの歓待ぶりで、往時の記録をもとに全国から集めた食材を使っての豪華な膳を忠実に復元した展示は圧巻です。  この資料館は明治中頃に建てられた富山県砺波地方の代表的な商家造りである「有川邸」を移築したもので、石置き屋根に豪壮な井桁組みを持つ重厚な建物です。  このほか本陣とその付近を復元し、通信使の行列人形を配したジオラマ模型や、当時の通信使を再現した等身大の人形、さらに精密に再現された 1/10 の朝鮮通信使船の模型や全国から集めた朝鮮通信使に関連した「土人形」「張子人形」、通信使行列図や船団図など、往時をしのぶ資料を多数展示し、興味深く見学することができます。

展示案内

『朝鮮通信使との交流』

期間:2/8(水)~4/17(月)

 江戸時代に来日していた朝鮮通信使との交流は日本人にとって貴重な異文化交流の機会でもありました。なぜなら、当時は鎖国体制下にあったため、外国文化と触れ合うチャンスはめったにあるものではなかったからです。特に中国や朝鮮の大陸文化は古来より日本に多大な影響を与えてきたものであり、その地の人々との交流は閉鎖された日本の文化人にとって見識を深めるまたとない機会でありました。
 この度は、松濤園 御馳走一番館の所蔵品を中心に、朝鮮通信使と日本人との交流にスポットを当てます。


「竹図」玉蘊筆・清山賛
江戸後期 紙本墨画




「宝永華洛細見図」




   
蒲刈本陣と通信使行列の模型   三汁十五菜   朝鮮通信使船模型