江戸時代、朝鮮通信使の来日に際し、下蒲刈島が藩の接待所・玄関口として大歓迎をした記録が多く残されています。なかでも「安芸蒲刈御馳走一番」といわれたほどの歓待ぶりで、往時の記録をもとに全国から集めた食材を使っての豪華な膳を忠実に復元した展示は圧巻です。
 この資料館は明治中頃に建てられた富山県砺波地方の代表的な商家造りである「有川邸」を移築したもので、石置き屋根に豪壮な井桁組みを持つ重厚な建物です。
 このほか本陣とその付近を復元し、通信使の行列人形を配したジオラマ模型や、当時の通信使を再現した等身大の人形、さらに精密に再現された 1/ 10の朝鮮通信使船の模型や全国から集めた朝鮮通信使に関連した「土人形」「張子人形」、通信使行列図や船団図など、往時をしのぶ資料を多数展示し、興味深く見学することができます。





展示案内

朝鮮通信使
―ユネスコ「世界の記憶」登録から5周年―

 2022年9月7日(水)~11月28日(月)

 チラシ(おもてうら

 2017年10月31日、朝鮮通信使に関する記録がユネスコ「世界の記憶」に登録されました。この記録は16世紀末に戦争によって分断された二国間の平和構築と文化交流の記録として、日本と韓国の民間団体による申請で、合わせて111件 333点の資料が登録されました。松濤園からも、 第10次の朝鮮通信使が瀬戸内海を大船団で航行している様子が描かれた『朝鮮人来朝覚 備前御馳走船行烈図』が登録されました。
 本展ではユネスコ「世界の記憶」登録資料である『朝鮮人来朝覚 備前御馳走船行烈図』をはじめ、朝鮮通信使の「外交の記録」、「旅程の記録」、「文化交流の記録」を紹介します。









    「朝鮮人来朝覚 備前御馳走船行烈図」延享5年(1748)年
     ユネスコ「世界の記憶」登録資料、呉市指定有形文化財







   
蒲刈本陣と通信使行列の模型   三汁十五菜   朝鮮通信使船模型