江戸時代、朝鮮通信使の来日に際し、下蒲刈島が藩の接待所・玄関口として大歓迎をした記録が多く残されています。なかでも「安芸蒲刈御馳走一番」といわれたほどの歓待ぶりで、往時の記録をもとに全国から集めた食材を使っての豪華な膳を忠実に復元した展示は圧巻です。
この資料館は明治中頃に建てられた富山県砺波地方の代表的な商家造りである「有川邸」を移築したもので、石置き屋根に豪壮な井桁組みを持つ重厚な建物です。
このほか本陣とその付近を復元し、通信使の行列人形を配したジオラマ模型や、当時の通信使を再現した等身大の人形、さらに精密に再現された 1/ 10の朝鮮通信使船の模型や全国から集めた朝鮮通信使に関連した「土人形」「張子人形」、通信使行列図や船団図など、往時をしのぶ資料を多数展示し、興味深く見学することができます。
江戸時代に来日した朝鮮通信使は、約400人~500人で構成され、朝鮮通信使のリーダーでもある正使をはじめ、副使や従事官、楽人や軍官、小童(しょうどう)という人たちが選ばれていました。朝鮮通信使の役職によって、どのような衣装を身に着けているのかなどを記録として後世に残すために絵に描いた資料が残されています。
本展では、さまざまな資料から朝鮮通信使を構成していた人たちを紹介します。
所蔵品展Ⅳ「古伊万里を彩る吉祥文様」にちなみ、年始の2日・3日限定で、吉祥文様が描かれた陶磁器のポストカードをご来館の皆さまへプレゼントします。
▽日時▽ 令和7年1月2日(木)、3日(金)
▽場所▽ 松濤園受付
▽対 象▽ 来館者全員
蒲刈本陣と通信使行列の模型 | 三汁十五菜 | 朝鮮通信使船模型 |
松濤園
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