江戸時代、朝鮮通信使の来日に際し、下蒲刈島が藩の接待所・玄関口として大歓迎をした記録が多く残されています。なかでも「安芸蒲刈御馳走一番」といわれたほどの歓待ぶりで、往時の記録をもとに全国から集めた食材を使っての豪華な膳を忠実に復元した展示は圧巻です。
 この資料館は明治中頃に建てられた富山県砺波地方の代表的な商家造りである「有川邸」を移築したもので、石置き屋根に豪壮な井桁組みを持つ重厚な建物です。
 このほか本陣とその付近を復元し、通信使の行列人形を配したジオラマ模型や、当時の通信使を再現した等身大の人形、さらに精密に再現された 1/ 10の朝鮮通信使船の模型や全国から集めた朝鮮通信使に関連した「土人形」「張子人形」、通信使行列図や船団図など、往時をしのぶ資料を多数展示し、興味深く見学することができます。





展示案内

「唐子と朝鮮通信使」

 2024年1月31日(水)~ 4月8日(月)

 チラシ(おもてうら

 日本の伝統的な図案の中に、唐人や唐子というものがあります。「唐人」は中国大陸から来た人を指しますが、外国人一般を唐人と呼ぶこともありました。江戸時代に来日した朝鮮通信使もまた唐人や唐子として受容されています。岡山県瀬戸内市牛窓に伝わる唐子踊りや、三重県津市分別町の唐人踊りにその影響を見ることができます。また、絵画作品のモチーフとしては、喜多川歌麿の見立唐人行列や各種の唐人行列図などに見ることができます。
 本展では、日本の各地で作られた唐人や唐子をモチーフとした作品や、唐子人形と組み合わされた図案として用いられる、江戸時代の象にまつわる話などをご紹介します。













「唐子屏風」 狩野春笑亮信 江戸時代中期 紙本著色 6曲1隻


「唐子屏風」 作者制作年不詳 紙本著色 6曲1隻





   
蒲刈本陣と通信使行列の模型   三汁十五菜   朝鮮通信使船模型