江戸時代、朝鮮通信使の来日に際し、下蒲刈島が藩の接待所・玄関口として大歓迎をした記録が多く残されています。なかでも「安芸蒲刈御馳走一番」といわれたほどの歓待ぶりで、往時の記録をもとに全国から集めた食材を使っての豪華な膳を忠実に復元した展示は圧巻です。  この資料館は明治中頃に建てられた富山県砺波地方の代表的な商家造りである「有川邸」を移築したもので、石置き屋根に豪壮な井桁組みを持つ重厚な建物です。  このほか本陣とその付近を復元し、通信使の行列人形を配したジオラマ模型や、当時の通信使を再現した等身大の人形、さらに精密に再現された 1/10 の朝鮮通信使船の模型や全国から集めた朝鮮通信使に関連した「土人形」「張子人形」、通信使行列図や船団図など、往時をしのぶ資料を多数展示し、興味深く見学することができます。

展示案内

御馳走一番館
《朝鮮通信使が見た景色》

期間:2019年6月26日(水)~9月2日(月)

 数か月間にもわたり日本を往復する朝鮮通信使。その旅は現在よりも危険をはらみ、緊張を要するものでした。その旅路の途中で彼らの緊張をほぐしたものは、江戸までの道中で目にする異国の風景でした。下蒲刈では燈火が水面に輝く様子はあたかも星が燦々と煌めく様子であったと記録にあります。次の寄港地である鞆の浦では、第8次朝鮮通信使が福禅寺の對潮楼からの景色が日本で一番であると称賛し、「日東第一景勝」と揮毫しました。また陸路では琵琶湖や富士山について記録を残しています。
 本展では松濤園の所蔵品を中心に、朝鮮通信使の旅路と楽しみの一つであった各地の景色が描かれた作品や、通信使と日本の風景が一緒に描かれた様子を紹介します。

チラシ(おもてうら


「山水図」崔北 筆・
延享5(1748)年・紙本墨画淡彩





「富嶽百景」『来朝の不二』葛飾北斎・
明治8(1875)年刊本(初版は天和5年)・紙本木版




関連イベント(要入館料・予約不要)

担当学芸員によるギャラリートーク

陶磁器館と朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」をご案内いたします。

日 時 2019年7月7日(日)・8月4日(日)
いずれも午前11時から1時間程度
場 所 陶磁器館、朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」
陶磁器館からご案内いたします。
参加費 無料(別途入館料が必要)

【ワークショップ】うちわを作ろう!

オリジナルの団扇を作って涼を感じよう
期 間 2019年8月1日(木)~8月18日(日)
9時から15時まで
場 所 松濤園内受付横
参加費 100円(別途入館料が必要)
 ※予約不要 ※材料がなくなり次第終了






   
蒲刈本陣と通信使行列の模型   三汁十五菜   朝鮮通信使船模型