江戸時代、朝鮮通信使の来日に際し、下蒲刈島が藩の接待所・玄関口として大歓迎をした記録が多く残されています。なかでも「安芸蒲刈御馳走一番」といわれたほどの歓待ぶりで、往時の記録をもとに全国から集めた食材を使っての豪華な膳を忠実に復元した展示は圧巻です。
 この資料館は明治中頃に建てられた富山県砺波地方の代表的な商家造りである「有川邸」を移築したもので、石置き屋根に豪壮な井桁組みを持つ重厚な建物です。
 このほか本陣とその付近を復元し、通信使の行列人形を配したジオラマ模型や、当時の通信使を再現した等身大の人形、さらに精密に再現された 1/10 の朝鮮通信使船の模型や全国から集めた朝鮮通信使に関連した「土人形」「張子人形」、通信使行列図や船団図など、往時をしのぶ資料を多数展示し、興味深く見学することができます。





展示案内

「むかえる!もてなす!朝鮮通信使と日本文化」

2021年11月25日(木)~2022年1月24日(月)




 朝鮮通信使の派遣が決まると江戸までの各地に接待所が設けられました。対馬藩は通信使招聘の責任者となり、各藩の準備の総括や江戸までの護衛などを請け負いました。各藩は藩の威信をかけ宿の準備や道筋の掃除、朝鮮通信使に渡す食料などの準備にあたり、また、江戸においては対馬藩邸で朝鮮通信使に当時の庶民に人気のあった猿廻しや人形浄瑠璃などが披露され、その感想は通信使の遺した記録に詳しく書かれています。
 本展では、朝鮮通信使の饗応を担当した各藩の様子や江戸で朝鮮通信使が楽しんだ庶民芸能の様子をご紹介します。


チラシ(おもてうら




「朝鮮通信使行列図絵巻」(部分)江戸時代中期・巻子装







   
蒲刈本陣と通信使行列の模型   三汁十五菜   朝鮮通信使船模型