江戸時代、朝鮮通信使の来日に際し、下蒲刈島が藩の接待所・玄関口として大歓迎をした記録が多く残されています。なかでも「安芸蒲刈御馳走一番」といわれたほどの歓待ぶりで、往時の記録をもとに全国から集めた食材を使っての豪華な膳を忠実に復元した展示は圧巻です。  この資料館は明治中頃に建てられた富山県砺波地方の代表的な商家造りである「有川邸」を移築したもので、石置き屋根に豪壮な井桁組みを持つ重厚な建物です。  このほか本陣とその付近を復元し、通信使の行列人形を配したジオラマ模型や、当時の通信使を再現した等身大の人形、さらに精密に再現された 1/10 の朝鮮通信使船の模型や全国から集めた朝鮮通信使に関連した「土人形」「張子人形」、通信使行列図や船団図など、往時をしのぶ資料を多数展示し、興味深く見学することができます。

展示案内

御馳走一番館《朝鮮通信使の道》

期間:平成30年9月5日(水)~11月26日(月)

 朝鮮通信使の旅程は往復約4,000kmにも及ぶ長い旅でした。漢城(現在のソウル)から釜山までは陸路を歩み、釜山から朝鮮通信使船に乗り海路を進み、壱岐、藍島、赤間ヶ関、上関、蒲刈、鞆浦、牛窓、室津、兵庫を経て、大坂へ辿りつきます。大坂河口から京都の淀までの間は西国各藩等が出した川御座船に乗り、京都から近江に入り現在も残る「朝鮮人街道」を北上し、彦根の摺針峠(すりはりとうげ)から美濃路を通り大垣を通り、名古屋へ向かい、名古屋から東海道を通り江戸へ向かいました。
 本展では朝鮮通信使の旅路の中でも、陸路に焦点を当て所蔵資料を中心に朝鮮通信使の旅路の様子を紹介いたします。


「朝鮮人来朝覚備前御馳走船行烈図」




「六十余州名所図会 備後阿武門観音堂」




関連イベント(要入館料・予約不要)

担当学芸員によるギャラリートーク

陶磁器館と朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」をご案内いたします。

日 時 9月30日(日)・11月18日(日)
各日とも、11:00~12:00(60分程度)
場 所 陶磁器館、朝鮮通信使資料館「御馳走一番館」
陶磁器館からご案内いたします。
参加費 無料(別途入館料が必要)






   
蒲刈本陣と通信使行列の模型   三汁十五菜   朝鮮通信使船模型